これまでを振り返ってみると本当に人と人のふれあいが大切であったと切実に感じています。
そして、周囲の方はもちろん、自分の置かれている立場を的確に掴む事も非常に大切であったと感じています。
今、あらためて思うことはこの病気で一番大切なことは「自分は直るんだ」といった強い心であったと思います。
頑張りすぎてすごした時間、いつまでもその調子で続くはずが無いといった事をきちんとわかっていないといけないことです。長い人生の中で少しは休憩する時間を持つことも非常に重要であることをきちんと再確認してほしいと思います。
そして、決して自分ひとりで勝手な判断をしないこと。これも重要であると思います。よく書籍類でアドバイスしていただくことがあると思いますがやはり、その人にあった症状に合った適切な対応をすることが一番の近道です。
それでは、次に前回の病院を訪れた時からの自分に戻ってみます。
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病院での院長先生との会話、これは、妻と二人でお会いしたのです。
そして院長先生のおっしゃった言葉、「つぎにいらしてくれる時は私はもうひとつの病院が担当なのでよかったらそちらのほうへ来ていただけますが。」と。これがまだ自分では、何を意味するのかわかりませんでした。
きっと、院長先生は自分が思っていた様なことでおっしゃったのではないと思います。しかし、この、先生の言葉が次の自分を大きく左右することになるとは、まだ、知る由もありませんでした。
日は過ぎて、約束の病院を訪れる日が来ました。
その病院はすこし静かな雰囲気の漂う感じの病院であったと記憶しています。そして、これから出会うことを自分は生涯忘れないと思います。
受付に行ったら、担当の方の親切な対応、院長先生に予約してある旨を告げると「しばらくお待ちください」と言われ、待合室で妻と時間を待つ。
その時に周囲の患者さんの様子に驚いたのはまだ、自分が味わったことの無い貴重な経験でした。
多くの患者さんがそれぞれ行き交う待合室、その中で発せられる声。「何、これは」これが正直な思いでした。
人それぞれいろいろな症状を持っているのは頭の中ではわかっているのです。しかし、理屈とは違ったものでした。
しらずしらずの間にあふれる涙。
他の患者さんを見た時、「自分も早く良くならないと」と強く思ったことを記憶しています。
そしてしばらくすると院長先生が呼び出しがあってそこでカウンセリングを受けました。
そして、先生の言葉から「そういう風に思いましたか、大丈夫ですね、しっかり自分を見ている。一緒に治療して早く、直しましょう。それには医師を信用してくれないと困ります。」この時点で自分はこの先生に直してもらうんだと強く思ったのです。
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