忍者ブログ
生活を、健康を取戻し、本来の自分を取り戻すために。
[1] [2] [3] [4] [5]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

これまでを振り返ってみると本当に人と人のふれあいが大切であったと切実に感じています。
そして、周囲の方はもちろん、自分の置かれている立場を的確に掴む事も非常に大切であったと感じています。
今、あらためて思うことはこの病気で一番大切なことは「自分は直るんだ」といった強い心であったと思います。

頑張りすぎてすごした時間、いつまでもその調子で続くはずが無いといった事をきちんとわかっていないといけないことです。長い人生の中で少しは休憩する時間を持つことも非常に重要であることをきちんと再確認してほしいと思います。
そして、決して自分ひとりで勝手な判断をしないこと。これも重要であると思います。よく書籍類でアドバイスしていただくことがあると思いますがやはり、その人にあった症状に合った適切な対応をすることが一番の近道です。

それでは、次に前回の病院を訪れた時からの自分に戻ってみます。

----------------------------------------------------------------

病院での院長先生との会話、これは、妻と二人でお会いしたのです。
そして院長先生のおっしゃった言葉、「つぎにいらしてくれる時は私はもうひとつの病院が担当なのでよかったらそちらのほうへ来ていただけますが。」と。これがまだ自分では、何を意味するのかわかりませんでした。
きっと、院長先生は自分が思っていた様なことでおっしゃったのではないと思います。しかし、この、先生の言葉が次の自分を大きく左右することになるとは、まだ、知る由もありませんでした。

日は過ぎて、約束の病院を訪れる日が来ました。
その病院はすこし静かな雰囲気の漂う感じの病院であったと記憶しています。そして、これから出会うことを自分は生涯忘れないと思います。

受付に行ったら、担当の方の親切な対応、院長先生に予約してある旨を告げると「しばらくお待ちください」と言われ、待合室で妻と時間を待つ。
その時に周囲の患者さんの様子に驚いたのはまだ、自分が味わったことの無い貴重な経験でした。
多くの患者さんがそれぞれ行き交う待合室、その中で発せられる声。「何、これは」これが正直な思いでした。
人それぞれいろいろな症状を持っているのは頭の中ではわかっているのです。しかし、理屈とは違ったものでした。
しらずしらずの間にあふれる涙。
他の患者さんを見た時、「自分も早く良くならないと」と強く思ったことを記憶しています。

そしてしばらくすると院長先生が呼び出しがあってそこでカウンセリングを受けました。
そして、先生の言葉から「そういう風に思いましたか、大丈夫ですね、しっかり自分を見ている。一緒に治療して早く、直しましょう。それには医師を信用してくれないと困ります。」この時点で自分はこの先生に直してもらうんだと強く思ったのです。

PR
支店長からの話は今、少し疲れていないかと言ったことでした。
そう、ほとんど自分の中では今、正常に機能していない自分を感じ取ることができました。
そして、周囲から見てもそれが明白にわかるぐらいに疲れている自分がいたのです。

病院の診療の紹介、支店長の話はそれでした。このままでは本当に体を壊してしまう。そんな感覚が自分をさらに追い詰めたのです。

一日も待ってくれない、仕事。

しかし、今、自分が体を壊したら今以上にみんなに迷惑をかける結果は見えていたのですから、一刻も早くいつもの自分を取り戻すしかないと思ったのです。

2・3日後でしょうか、自分は蘇我にある川崎病院の神経科を訪れました。

診察を待つ、久しぶりの病院、確かにいままでもけっして健康ではなかった自分がいたのですが、ここしばらくは仕事に追われ、充実した毎日が過ぎていく、そんな毎日に病気すら忘れていたような気がします。

久しぶりに診察を受ける自分に担当の先生は「すこし別の見地から見たほうがいいかも知れませんね。
ここを紹介しましょう。」と、言われたのがこの時自分を取り戻す始まりだったと思っています。

翌日、紹介された病院へ足を運ぶ自分と妻。

その病院は千葉市街のビルに入っていた診療所です。
ここが、本来の自分を取り戻してくれるところになるとはそして、的確な診断を下してくれる病院とはこの時まだ知る由もありませんでした。

受付には受付の方が一名、待合室には患者が三名くらいでしょうか、診察を待っている様子でした。

待合室での時間は刻々と過ぎていきます。

「次の方、どうぞ。」看護婦さんに誘われ、診察室に入る自分、ここからが自分を取り戻すことになるわけです。

今、思うとこの時の病院の先生、スタッフの方にお会いしなかったら自分は復帰できなかったと強く思っています。そのくらい、病院を選ぶことが大事とは思いませんでした。

そして、それには、その場を適切に把握できる妻がいたからに他ありません。

ある日、お客との面談の予定をすっかり忘れていたのだ。ダブルブッキング、「え、」と困った自分がそこにいた。この事から自分を意識し始めたのだ。

後方にいる次長から「おい、〇〇先生のお宅の電話番号、何番だっけ?」と聞かれたときのこと。そう、いつでも自分の頭の仲には電話番号簿のように記憶が鮮明にあったのだ。時間の有効活用。これも自分のひとつの特技、そう思っていた。その自分の特技が急にストップしてしまったのだから。

これが始まりかも・・・・・・・。

幼いときからこの特技は持っていた。そのくらい自分の記憶は特に数字を覚えることに関しては自身を持っていたのだから。その自分が・・・・・。

今までの記憶が遠のいていく。そんな感じだった。不自然な感じ、感情、とでも言ったらいいのか。不安への一歩だったのだ。

手帳の中を毎日確認する日が続きそんなある日、支店長に呼ばれたのです。

「うつと戦う」
・・・うつからの復帰・・・・
「妻と家族そして自分を見守ってくれた方々への感謝」
これは自分が体験した「うつ」から獲得した周囲の方の愛情を記した回想です

昭和60年10月
それは突然襲ってきた。今会社の食堂で昼食をとっている。もう3時半を過ぎている。ほんとに今日も忙しい一日だ、電話はひっきりなしにかかってくる。

やっと午前中のお客との面談が終わった。食事をする時間がもったいないくらいに忙しい一日が通り過ぎていく。
最近は食堂でみんなと会話しながらするのもちょっとご無沙汰だ。なんだかかえってそれが煩わしいくらいに忙しい一日が続いているのだ。
しかし不思議なことにそれが仕事をしているという充実感となって自分を納得させてくれているのもおかしな話だから困ったものものなのです。
毎日毎日がこのように過ぎていくことが今の自分にはそれが自然になってしまったのだから仕方が無い。食事を早々と切り上げて営業室に入る。そこにはもう既に書類が山となっているのだから。
この仕事を早くこなさなくてはといった雰囲気に押しつぶされるような気配。
一日が終わる時間、l今日の仕事をやり遂げた充足感、今、自分は一生懸命に仕事に没頭できているのだ。
家に帰れば妻と2歳になる愛娘が待っている。娘も自分を待っていてくれている。このごろは自分の帰りを待っているおかげで昼と夜がすっかり逆転してしまっている様子に戸惑いを感じる。家に帰って早々と夕飯を口にする。
早11時。唯一のゆっくりとできる時間。仕事をこなした結果の帰宅、待っていてくれる家族。至福の時間。
しかし、この至福のひとときも長くは続かなかった。

 

はじめまして。早くも50歳になってしまいました。平凡ですが毎日が充実した気分で過ぎていくのがわかります。
もちろん、その中には仕事での嫌なこと、逆に成功したときの喜び等、家族との団欒恵まれた環境、それらを感じ取ることができる。これが今の自分の宝です。

最近は50歳を過ぎると自分の周囲をあらためて見てみようといった気持ちがあります。
しかしその気持ちを抱けるような自分が今いるのもかつて自分を暖かく見守ってくれた人々がいてくれたからに他なりません。
20年前に今でこそ多くの人が理解してくれている?「うつ」。そのときの自分は決して忘れることができません。
そして何とか復帰できることができた、その感謝の気持ちをなんとか表したい、そしてかつての自分ともし同じように苦しんでいられる方がいたならその方たちへの一助になればと思い、書き始めたものです。

今、自分は本当に家族に恵まれそこそこの会社勤務をして休日には趣味を三昧することができるようになりました。
そして、これを書いているのと平行して自分なりにその時の記憶を絶やさないためにもと執筆に当たる日が続いています。

悲しいことがあった日、うれしいことがあった日に書く、そんな毎日が続いています。
自分と同じ境遇を願わずに持たれた方も考えひとつできっと幸せになれる。
そんな気が強くします。少しずつですが過去の20年を振り返っていきたいそして今の自分を再発見できればと思っています。
少しずつですが今までの20年を振り返ってみます。   



忍者ブログ [PR]
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
フリーエリア
最新CM
最新TB
プロフィール
HN:
Hiro
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
最古記事
カウンター
カウンター